企業では、サンプル品や販促物など、小さな荷物を送る機会が多々あります。
小さな荷物ということで、「できれば軽包装材で送りたい・・・でも破損の可能性があるからわざわざ段ボールに入れて送っている」という方も多いのではないでしょうか。
じつは封筒には、耐久性や防水性を高めたものなど、保護力の高い封筒がたくさんあり、そちらを使うことで軽包装材でも安心して送ることができるのです。
本記事ではそんな保護力に優れた封筒について詳しくご紹介しています。
発送の際に参考にぜひお読みください。
なぜ普通の封筒で送るといけないのか?
取り扱いに注意が必要な小荷物を送る際、茶封筒など普通の封筒で送るとなぜいけないのでしょうか。
普通の封筒で送ることで起こり得るリスクについて具体的に解説いたします。
印象の問題
見た目の印象が悪くなってしまうことがあります
封入の際に、衝撃から守るために内容物を気泡緩衝材(プチプチ)に巻くことが多いかと思いますが、念には念を入れてぐるぐる巻きにしているということはないでしょうか。
一般的な気泡緩衝材は厚みが3.5mmほどあります。
ぐるぐると三重に巻いた場合、なんと1㎝以上の厚みが出てしまうことになるのです。
そのまま封筒に入れてしまうと、余計な厚みが出るだけでなく、相手に梱包の荒さを感じさせてしまいます。雑な印象を与えかねないため、ぐるぐる巻きは避けたいところです。
送料の問題
送料が余計にかかってしまう可能性があります
内容物を気泡緩衝材(プチプチ)で巻くことや、封筒の中で動かないようにエアークッション等を入れるなど緩衝材が多くなることで、重量が増してしまうことがあります。
例えば、ほんの数グラムの増量によって定形郵便の50gを超えてしまうと、定形外郵便の扱いになり送料が高くなってしまいます。
たくさん送る際には大きな出費となるため注意が必要です。
手間の問題
受け取り側の手間を増やしてしまうことがあります
緩衝材を入れて送る場合、受け取る側は内容物を手にするには気泡緩衝材(プチプチ)を剥がす作業や、緩衝材を捨てる作業が発生します。
壊れないようにと厳重に梱包した気遣いが、返って相手側の負担となることもあります。受け取り手の開封状況も考慮して梱包を考える必要があります。
水濡れの問題
内容物が水濡れしてしまう可能性があります
しっかりと梱包しても、封筒自体に防水加工がされていない場合、雨に濡れて内容物にダメージを与えてしまうことがあります。
特に販促物でよく使われるシール等は、一度水に濡れてしまうと再生不能となるものもあるため内容物によって防水には特に注意しなければいけません。
保護力に優れた封筒とは
先程の章で、普通の封筒で送ることのリスクをお分かりいただけたと思います。
では、そんなリスクから内容物を守ることができる保護力に優れた封筒とはどんなものがあるのでしょうか。
上記6つの封筒について、それぞれの種類や特徴をご説明していきます。
クッション封筒
プチプチやエアパッキン、エアキャップと呼ばれる気泡緩衝材が封筒の内側に付けられている封筒です。送りたいものをそのまま入れるだけで輸送時の衝撃からしっかりと守ってくれます。
気泡緩衝材の分厚みは出ますが、内容物を緩衝材で巻いた時のような不均等な厚みが出ず、見た目もスマートに送ることができます。
封筒用エアークッション
気泡緩衝材(プチプチ)が袋状になったものです。
普段使っている封筒に入れるだけでクッション封筒として使うことができます。
封筒と接着していないため、廃棄する際の分別作業が簡単です。
紙製のクッション封筒
内側の緩衝材が紙で作られた、すべて紙製のクッション封筒です。
内側の紙部分を「波型」や「メッシュ状」にすることで緩衝材の役割を果たしています。
分別の手間もなく、プラスチック素材を使っていないため環境にもやさしい仕様です。
厚紙封筒
コートボール紙という厚紙でつくられたレターケース型の封筒です。通常の薄い封筒よりも遥かに丈夫で、内容物を衝撃や折れから守ってくれます。
CD・DVDの送付のほか、写真やパンフレットを折り曲げたくないというときにも適しています。
衝撃から守る意味ではクッション封筒でも同じ効果が得られますが、こちらはクッション封筒ほどの厚みがないため、メール便の使用に最適です。
防水ラミネート封筒
封筒の表面に、紙コップや牛乳パックと同じラミネート加工を施すことで防水効果を持たせた封筒です。抜群の防水性で輸送中の雨や水滴からしっかりと保護してくれます。
タイベック製封筒
軽くて破れない素材「タイベック」を使用して作られた封筒です。水や引き裂けに強いため、大切な荷物を安心して送ることができます。耐久性と防水性、重量の面から見ても非常に優れた封筒です。
まとめ
保護力に優れた封筒を用意することは、別途費用がかかるためなかなか十分な用意をしている事務所は少ないのではないでしょうか。
- 段ボールに緩衝材を詰めて送る
- 緩衝材で巻いて封筒で送る
このような送り方では、緩衝材の費用が発生するばかりでなく、送料が高くなることもあります。
結果的に専用の封筒を用意した方がコストを抑えられることも考えられますので、一度小荷物の送付にかかる経費を見直し、導入を検討してみてはいかがでしょうか。