日々送られてくる郵便物。その印象を大きく左右するのが封筒ですが、封筒の印象を最も大きく左右する要素は 色 ではないでしょうか。
真面目?爽やか?おいしそう?ナチュラル?…色によって与える印象も様々ですよね。
今回は封筒印刷製作所で選べる紙とインクの色について、使用目的や与えたいイメージ別におすすめカラーをご紹介します。
実際の封筒カラーについて確認したい方は、封筒印刷製作所にまでご相談ください。
選べる紙は3タイプ
色のお話をする前に、まずはお選びいただける主な紙のご紹介から!
選択頂ける主な紙は、クラフト封筒、白封筒、カラー封筒の3タイプ。
このうちカラー封筒は、画用紙のような質感で発色の良い「カラークラフト」と、パステル調で高級感のある「ハーフトーン」の2種をご用意しています。この2種、同じ色名でも種類によって色味が異なります。いくつかの色に関してはこの後の項目で詳しく解説していますのでイメージに合わせて選択してみてください。
目的別 紙色のおすすめ
紙のご紹介をしたところで、使用法や目的別におすすめの紙・紙色をご提案します。
フルカラー印刷
フルカラー印刷する際におすすめの紙色は ずばり「白」です。カラー封筒を使うとインクが紙色の影響を受けやすいため、フルカラーのように繊細な色で印刷される場合は再現性の高い白をおすすめします。
白封筒には白色度の高い「ケント」と、透け防止のために少し青みがかった「ホワイト」、高級感のある紙質の「ハーフトーンホワイト」がありますのでお好みでチョイスください。白い封筒はどうしても中身が透けやすいので、気になる場合は内地紋付や透けないタイプをご検討頂くのも一考です。
またどうしてもカラー封筒にフルカラーで印刷したい場合は、淡い色合いのハーフトーンを使用すると良いでしょう。
返信用封筒
おすすめの紙色は「クラフト」です。中身も透けにくく安価なため、単純に「返信してもらうだけ」の用途にはクラフト封筒がおすすめです。少し変わった色にしたい場合は、こちらも比較的リーズナブルなカラークラフトをおすすめします。グレーは濃い目のカラーですが、透けにくく奇をてらわない印象になるため使いやすいお色です。
また返信用の中でも料金受取人払の封筒は、黒か青か緑のインクで作成しなければならない決まりがありますのでご注文の際はご注意ください。
挨拶状
こちらも「白」をおすすめします。
挨拶状といえばきちんとした場面で送ることが多いもの。「白い紙」に「黒」での印刷が鉄板の組み合わせ です。ただし砕けた内容の挨拶状であればハーフトーンのクリーム、ウグイス、ピンク、ブルーなど、淡く親しみやすいお色を選ばれるのも素敵ですね。
事務用、発送用など
社用封筒は日常的に使用するもの。飽きの来ない白や茶封筒も良いですが、単色で印刷を入れるには少し寂しいですよね。味気ないと思われる場合はカラー封筒がおすすめです。
カラーの場合は会社やお店のロゴに近い色にしたり、送り先へ与えたいイメージに合わせて色選びをすると効果的です。
イメージ別 紙色のおすすめ
では、与えたいイメージ別におすすめの紙色をご紹介します!
真面目
とにかく真面目に、無難にまとめたい。そんな時は「白」や「クラフト」がおススメです。ここに黒インクで印刷するのが見やすく間違いのない組み合わせです。
それでは味気ない!と思われる場合は「ハーフトーンメタル」や「ハーフトーンスカイ」といった白に近い封筒を選ぶと少し柔らかい印象になります。それぞれグレー系、青系の紙色ですので、すっきり真面目な印象にまとめられます。
「カラークラフトグレー」もがっしりと重みのある色のため、健保や建設会社など頑強なイメージを求められている場合おすすめです。
知的・上品
少し知的で上品に見せたい。そんな時は「ハーフトーンアクア」や「ハーフトーンメタル」がおすすめです。
特に「アクア」は紫寄りのブルーなので、爽やかで誠実な雰囲気を持ちつつ高級感も感じられる人気のカラーです。
「メタル」は地味ではありますが、グレー系のシックで落ち着いた印象になります。
爽やか
風が吹き抜けてゆくような爽やかな印象を与えたい。そんな時はブルーやグリーン系がおすすめです。
「ハーフトーンブルー」は淡く爽やかな印象の色です。空や海を連想させる青なので、ナチュラルで自由な雰囲気に向いています。 「ハーフトーングリーン」は青味がかった緑色で少し大人っぽくのびやかな雰囲気になります。
少し価格を抑えたい場合は「カラークラフトミズ」もおすすめです。こちらは少し緑がかった薄いブルーです。
可愛らしい・あたたかい・美味しそう
ソフトで温かみのある優しい印象を与えたい。そんな時はオレンジやピンクといった暖色系がおススメです。
「ハーフトーンピンク」は優しいベージュ寄りのピンクなので、幼い雰囲気になり過ぎず使えます。「ハーフトーンオレンジ」はシャーベットのような可愛らしく温かみのある色です。この2点は美味しそうな色でもありますので飲食系のお店にも向いています。
これに加えて「カラークラフトレモン」も、その名の通りレモンを思い起こさせる美味しそうな色です。前の2点と比べると「温かい」より「爽やか」なイメージではありますが、こちらも可愛らしくおいしそうな印象です。
安らぎ・親しみ・ナチュラル
安らぎや親しみを持ってもらいたい、ナチュラル感を出したい。そんな時はベージュやクリーム、グリーン系がおすすめです。
「クリーム」は協調性を感じさせるソフトな色なので、親しみやすい雰囲気を出したい時に適しています。特にハーフトーンは淡い色合いですのでナチュラルなイメージにもぴったり。「ハーフトーンベージュ」も卵のような素朴な色味です。
また「ウグイス」も安らぎや調和を感じさせるソフトな黄緑色です。植物をイメージさせる緑は同じくナチュラルな印象も。特にハーフトーンは淡く使いやすい紙色です。
元気・ポップ・目立ちたい
元気で活発、ちょっとポップな雰囲気にしたい。そんな時はカラークラフトの鮮やかな色目をおすすめします。
暖色のイエローやオレンジは陽気なイメージです。かなり派手な色ですが、目立たせたい場合には良いでしょう。イエローは警戒色でもありますので督促案件などの用途にも使えますね。
カラークラフトはブルーやグリーンもポップな色です。グリーンは鮮やかなピスタチオ色。ブルーは画用紙のような鮮やかな青。この2点は透けづらいので中身を見せたくない場合にもおススメ出来ます。
カラークラフトの鮮やかな色目の紙は少しチープな雰囲気もありますが、その元気さに合わせてポップなデザインにしたり、逆にすっきりスタイリッシュなデザインにまとめるのも良いかも知れません。
刷り色のおすすめ
次に、おすすめのインク色の選び方についてご紹介します。
封筒印刷製作所では、1色印刷、もしくは2色印刷の場合は基本色10色からインクをお選びいただけます。
なんにでも合う色
基本色の中でもネイビー、ブラウンといった暗めのカラーは、地の紙色に比較的左右されづらく文字も読みやすく仕上がるためオススメのカラーです。きちんとまとめたいけど黒ではつまらないと思われる場合は、これらを選択頂くと黒より少し柔らかい印象になります。
特にネイビーはどの色にも合わせやすい色ですので、刷り色に迷った時にはネイビーをお選びいただくと良いでしょう。
イチオシの組み合わせ~同系色でまとめよう~
そんな合わせやすいネイビーやブラウンですが、特に同系色の紙色と合わせると紙色の影響を受けづらく美しく仕上げられます。
ブルー、グレーなどの寒色系にネイビーのインクを合わせたり、クリーム、オレンジなど暖色系にブラウンを合わせるのは最もおすすめの組み合わせです。
同じように紙とインクを同系色にすると鮮やかなインク色でもまとまり良く作成出来ます。ウグイスの紙にグリーンのインク、ピンクの紙にマゼンダのインクなども良いかも知れません。ただし同系色であっても、オレンジやブルーといった明るめカラーを載せた場合は紙色に寄って文字が目立たず読みづらくなる場合があるため注意が必要です。
少しひねった組み合わせ ~反対色で目立たせよう~
逆に、ピンクやオレンジ、クリームといった暖色の紙に寒色のネイビーのインクを載せたり、ブルーやグレーなど寒色系の紙に暖色寄りのブラウンやエンジ色などを載せると、はっきり目立つ印象になります。
ただし紙色と全く異なる色味のインク色を選択された場合、紙色に影響されてインクが思った色合いに出ないことがありますので注意してください。特に薄かったり明るかったりする色合いのインク色では紙色の影響が出やすくなります。
また少し変化球ですが、グレーのインクを使うとソフトな印象に仕上がります。読みやすさを重視する場合はあまりおすすめしませんが、薄い色目の紙に合わせると上品な印象に仕上がりますよ。
まとめ
さて、ここまでおすすめの紙色や、紙とインクの組み合わせをご紹介して来ました。
最後の項目では基本色と紙色の組み合わせをご紹介しましたが、封筒印刷製作所ではフルカラー印刷の対応も可能です。
またお手持ちの封筒に合わせての作成も出来ますので、ぜひご自身の納得する内容でご発注ください!
現物の封筒カラーを確認したいという方は、封筒印刷製作所までお問い合わせください。