日本郵便の様々な郵送プランにはそれぞれ特徴あるため、うまく使い分けることで郵送費を抑えることが可能です。
中でもゆうメールは、ユニークな料金設定のサービスとなっており、条件によっては格安で利用できるだけでなく、業務効率化を実現することにも繋がります。
本記事では、ゆうメールの特徴や上手な使い方を紹介していきますので、是非参考にし、他サービスと使い分けることでコスト削減と業務効率化を目指してみてください。
ゆうメールとは?
そもそもゆうメールとは、日本郵便が提供する郵送サービスの一つです。
内容物が定められているため、利用する機会は限られますが、利用可能な物の郵送に関しては一般的な郵便に比べて費用を抑えることが可能となります。
更に、日本郵便と大口契約を結んでいる企業の場合は、一般のゆうメール料金から大幅に割引かれた特約料金にて利用可能となるため、郵送料金のコスト削減を検討している企業には必須の選択肢となります。
しかし、大口契約の基準は高く、実際に日本郵便と大口契約を結んでいる企業は日本の中でも数えるほどしかありません。
そのため、実際には、大口契約済み企業と業務委託契約を結ぶことで、郵送料の削減を目指すことになるでしょう。
業務委託サービスの中には、封筒作成から封入、差出までをワンストップで行うサービスもあるため、郵送費削減だけでなく業務効率化も叶います。
大口契約による業務委託についての詳細は後述しますので、ここでは、再確認の意味も込めてゆうメールの利用方法と特徴を紹介します。
利用方法
(1)郵送物を梱包する ※内容物が確認できるよう、梱包の一部を透明にするか切り取るか、または郵便局で見本を提示する。
(2)外装の見やすい所に「ゆうメール」と記載する。
(3)ポスト投函又は郵便局にて発送
特徴①:内容物の制限がある
ゆうメールには以下のように内容物の制限があるため、郵送可能な物に限り利用することが出来ます。
また、内容物が制限をクリアしているかを証明するために、梱包物の一部から中身が確認できるよう工夫したり、実際に郵便局にて内容物の見本を提示する必要があります。
同封物として送付状や返信用封筒等を封入することも可能ですが、基本的には上記の内容物のみ郵送が可能となっています。
特徴②:郵送料金は重量により決定
一般的な郵便・宅配便の場合、料金体系はサイズ・重量・宛先により決定しますが、ゆうメールの場合は重量のみで決定するため、軽いものを遠くへ郵送する際に特に割安感を感じられるでしょう。
以上のような特徴から、他の郵送サービスとは全く異なる性質を持っており、うまく利用することで大きなメリットを享受できる可能性の高いサービスです。
参考用として、他郵送サービスとの相違点を比較してみましょう。
ゆうメール | 郵便 | ゆうパック | ゆうパケット | レターパック | |
料金決定要素 | 重量 | サイズ・重量・ | サイズ・配送距離 | 厚さ | 370円 |
最大サイズ | 34cm×25cm×3cm | 3辺合計90cm | 3辺合計170cm | 3辺合計60cm | A4サイズ・厚さ3cm |
最重量 | 1kg | 4kg | 25kg | 1kg | 4kg |
発送方法 | ポスト・郵便局 | ポスト・郵便局 | 郵便局・コンビニ・集荷 | ポスト・郵便局 | ポスト・郵便局 |
備考 | 内容物の証明が必要 | 一般的な郵便 | 目的ゆうパックが充実 | 専用宛名シールが必要 | 書留扱いも有り |
ゆうメールの料金プラン
前述の通り、ゆうメールの料金は重量によってのみ決定されますが、利用可能な規格が以下のように定められています。
利用可能な重量は1kgと定められていますが、その中で以下の表のように料金が変動していきます。
繰り返しになりますが、郵送料を決める要素は重量のみのため、全国どこでも上記金額にて郵送が可能です。
また、一般的な郵便(定形外・規格内)の料金体系は以下のようになっているため、理論的には郵送物が100gを超えない場合は、一般的な郵便を利用する方がお得になります。
しかし、ゆうメールを利用できる内容物の場合、多くは100gを超えることが想定されるため、実際にはゆうメールにて郵送可能な場合は、ゆうメールを利用することが一番の経費削減となりそうです。
ゆうメールに最適な封筒とは?
ここで、ゆうメールを利用する際に選択するべき封筒をご紹介していきます。
郵送プランと内容物が完璧の場合でも、お客様が一番最初に目にするものは封筒になるため、いかなる場合でも封筒に気を遣うことが大切だと言えます。
そこで、ゆうメール利用の際に最も適したおすすめの封筒は「ガセット袋」と呼ばれるマチのついた封筒です。
これは、ゆうメールの内容物が冊子やCD等と定められていることから、封入物に厚みが出てきてしまうためです。
他の選択肢として、一般的なフラット封筒と薄型段ボール箱が考えられますが、それぞれ以下のような特徴を持つため、内容物の定められたゆうメールを大量発送する際の梱包物としては、相性が非常に悪くなります。
一般的なフラット封筒
薄型段ボール箱
ガセット袋は両者のメリットを持ち、デメリットの少ない封筒になるため、まさにゆうメール利用時に最適な封筒と言えます。
ゆうメールの活用方法
ゆうメールは普通の使い方をしてもお得なサービスですが、前述の通り大口契約を締結することで恩恵を最大限享受できるようになります。
しかし、郵送件数の少ない一般企業が大口契約を結ぶことは難易度が高いため、大口契約済み企業に業務委託することをおすすめします。
中には封筒の作成から請け負う企業もあり、自社で大口契約を結ぶことに比べ、以下のようなメリットがあります。なお、封筒印刷製作所ではゆうメールの差出代行サービスに関するご相談も承っていますので、お気軽にご相談ください。
メリット①:様々な企業と業務委託を受けるため料金がより安くなる
大口契約締結による特約料金は、差出通数が多いほど割引料金が大きくなります。
複数の企業から業務委託を受けている企業を利用することで、差出通数が他企業と合算されるため、より大きな割引を期待できます。
メリット②:ワンストップサービスによる業務効率化
業務委託により、「封筒の作成・封入作業・差出」を委託することが出来るため、経費削減だけでなく業務効率化を実現できます。
郵送作業は予想以上に時間を取られていることが多いため、低リスク高リターンの投資と言えます。
メリット③:オリジナル封筒作成による印象UP
オリジナル封筒の作成を任せることが出来れば、内容物に合った封筒、コストの安い封筒等、ご希望に沿った封筒が作成できます。
封筒は一番最初にお客様の目に触れることから、相手に与える印象も大きいため、是非妥協せずにこだわりの封筒を作成してみてください。
以上のメリットから、ゆうメールを最大限活用するためには、封筒の作成から差出まで、ワンストップで委託可能な企業に業務委託することを推奨します。
まとめ
日本郵便にはゆうメールやゆうパック、ゆうパケット等、似た名称のサービスが多く、使い分けることが難しいと感じるかもしれません。
しかし、それぞれに得意不得意があり、お得に利用する方法が存在します。
知っているかどうかで無駄なコストを削減できるかが変わってくるため、本記事を参考にしていただき、郵送業務の効率化につなげてください。