クロネコヤマトではさまざまな宅配便を扱っています。
そのうちの1つ「ネコポス」は、小さな荷物に特化した宅配便サービスであるため、書類の発送に非常に便利なものとして知られています。
今回は、「ネコポス」の特徴や発送方法、料金、配達完了までにかかる日数について幅広く解説致します。
クロネコヤマトのネコポスサービスとは
クロネコヤマトの「ネコポス」とは、小さな荷物を宅急便レベルの翌日配達でポストに投函するサービスです。
決まったサイズ、決まった料金で配達されるうえ、クロネコヤマトの配送網を利用して迅速に届けてくれるため、コストカットと時短を両方意識した発送が可能です。
ヤマト運輸と契約した法人や個人事業主、ヤマト運輸と契約したフリマアプリやオークションサイトの利用者のみが利用できます。
ネコポスサービスの特徴
まずは、ネコポスならではの特徴を確認していきましょう。
届け先は受取人の自宅ポスト
ネコポスは、受取人のポスト宛に投函される形で配送されます。
直接の手渡しはせず、印鑑による受領印ももらわないため注意しましょう。
重要書類、個人情報書類は手渡しのある配送方法で行い、それ以外のものをネコポスにするのがよさそうです。
配達日数は宅急便と同等
配達日数は、宅急便と同等です。
独自の配送網を保有しているヤマト運輸ならではのスピード配達を可能としていますので、基本的に全国翌日発送を実現しています。
ただし、到着日時の指定ができないこと、離島や遠距離への発送の際はプラス1日程度かかることに注意が必要です。
全国一律料金が適用される
ネコポスは、発送元や発送先、荷物の大きさなどに影響されず、全国一律で385円という料金設定の元で配送しています。
ただし、数量に応じて顧客ごとに単価を変更することもありますので、毎月一定数安定して発送する企業は一度オペレーターに相談してみましょう。
対応サイズ
ネコポスの対応サイズは、大きさの上限を「角A4サイズ(縦31.2㎝以内・横22.8㎝以内)」、下限を「縦23㎝以上・横11.5㎝以上」としています。
厚さh2.5cm以内、重さは1kg以内である必要があり、ポストに入らないサイズの場合は配送センターに持ち帰られてしまいますので注意しましょう。
ネコポスで送れないもの
ネコポスで発送できないものをあらかじめ確認し、法律やルールに抵触しないようチェックしましょう。
現金や小切手
現金、小切手、手形、株券などの有価証券はネコポスで送ることができません。
日本郵便が提供する「現金書留」を利用しましょう。
クレジットカードやキャッシュカード
クレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード、デビットカードなど、各種カード類も発送できません。
健康保険証、マイナンバーカード、免許証なども同様です。
再発行できない受験票やパスポート
再発行が困難な受験票、パスポート、車検証、生命保険証書なども同封できません。
万が一の紛失があっては困るようなものは発送しないようにしましょう。
再生不可能な原稿やテープ、フィルム
再生不可能や原稿、テープ、フィルム、ビデオ、DVD、CD-Rなども発送できません。
危険物、その他
花火、灯油、ガスボンベ、シンナーなど発火性のあるものや、引火性、揮発性のあるもの、不潔な物品、銃砲刀剣、毒物、劇物、生き物もNGです。
発送していいものか迷う場合は、必ず事前に配送センターに確認しましょう。
信書
契約書、請求書、納品書、領収書、申込書、レセプト、注文書、確定申告書類など、信書に当たるものは全て送れません。
郵便法で厳しく決められている項目であり、違反してしまうと罰金が課せられる可能性もあります。
160サイズを超える大型の荷物
160サイズ(縦・横・高さの合計が160cm以内、 かつ重さが25kgまで)を超える大型荷物は、ネコポスとして受領されません。
規定の範囲内に収まるように梱包しましょう。
ネコポスサービスの利用方法
実際にネコポスを利用する際の方法や手順について解説します。
契約法人、個人事業主、フリマサイト利用者しか使えない
ネコポスは、ヤマト運輸と契約した法人、個人情報主、フリマアプリやオークションサイト利用者しか使えません。
事前に契約の申請をしておきましょう。
ヤマトビジネスメンバーズに登録する
契約が完了し次第、ヤマトビジネスメンバーズに登録します。
オンライン決済の手段やオフィス住所は、あらかじめこの段階で設定しておきます。
送り状発行システム「B2クラウド」にログインする
送り状発行システム「B2クラウド」にログインします。
IDとPWは厳重に管理します。
ネコポスの宛名を印刷する
ネコポス専用の宛名を印刷します。
ラベルシールを用いれば切り貼りする必要なくワンアクションで貼付できますので、文具屋やオフィス通販サイトで入手しておきましょう。
梱包した荷物にラベルを貼る
梱包した荷物に、ネコポス専用の宛名ラベルを貼付します。
荷物を差し出す
ネコポスを差し出す方法は、大きく分けて2種類あります。
自社にとって便利な方を選択しましょう。
ヤマト運輸の営業所に持ち込む
ヤマト運輸の営業所に直接持ち込む方法です。
当日受付の締め切りが少しだけ遅く設定されていますので、今日付けで発送してほしい急ぎの書類を持ち込む際に便利です。
ドライバーに集荷してもらう
担当ドライバーに連絡し、直接オフィスや自宅に来てもらって集荷を依頼する方法です。
持ち込む手間が減るだけでなく、大量の荷物や思い荷物を差し出す時に便利です。
ネコポスサービスの注意点
便利でお得なネコポスではありますが、注意しなければいけないポイントもいくつかあります。
特徴を知り、適したシーンで利用するようにしましょう。
到着日の指定ができない
ポスト投函により再送されるため、到着日や時間の指定ができません。
早く確実に届けたい場合や、直接手渡ししてほしい場合は、通常の宅急便や宅急便コンパクトを利用しましょう。
ポストに入らない場合は不在表が入る
ポストに入らない大きさであった場合、不在表投函の上で配送センターに持ち帰られてしまいます。
ポスト投函だから不在でも受け取れると思って急ぎの書類を出してしまうと、却って再配達の手間がかかる可能性がありますので注意しましょう。
発送地域や荷物によっては料金が割高になる
企業ごとに異なる値段設定をしているため、発送地域や荷物によっては料金が割高になる場合があります。
ダイレクトメールを送る場合はクロネコDM便を利用するなど、シーンごとに適したサービスを選択していきましょう。
まとめ
ネコポス便は、宅配便と変わらぬ速さ、料金の安さ、ポスト投函という手軽さの3つを叶えたサービスです。
また、専用ラベルを印字するだけで差し出せるため時短になったり、一律料金を採用しているため経費計算が楽になったりするというメリットもあります。
契約法人しか使用できないという特徴がある一方、毎月差し出す個数や地域に応じて1個当たりの料金を更に安くできるよう交渉する余地がありますので、自社の郵便料をあらかじめ計算の上申し込み手続きを行いましょう。