封筒の単位について知りたい!数え方から厚みの単位まで

封筒

ビジネスの場で封筒を扱う場合、単位や数え方を知っておく必要があります。自社の封筒を発注するときや、郵便局で発送するときにも、慌てなくてすみますよ。

今回はビジネスの基礎知識として、封筒の単位について詳しく解説していきます。

封筒の数え方の単位

封筒の数え方の単位

ここでは、封筒を数える単位についてご紹介します。

実は封筒には、いくつかの単位があります。封筒の状態や使い方などによってふさわしい単位が決まっているため、ここでしっかり理解しておいてください。

「枚」

「枚」という数え方は、中身が入っていない空の封筒を数えるときに使う単位です。例えば、業者に新しい封筒を発注するときや、請求書を発送するために封筒を総務課からもらうときなどは、枚を使って説明します。

「封」

「封」も封筒の数え方で良く使われますが、これは封筒に中身が入り、閉じて封をした状態になったときに使う単位です。郵便局で封筒の数を聞かれたら、封を使って説明するといいでしょう。

また「金一封」という表現があるとおり、封筒の中身が現金や金券などの貴重品に限って封の単位を使う考え方もあります。社員にお給料や、給料明細を封筒に入れて渡すときは、丁寧に封を使ってください。

「通」

封筒を数えるときに何げなく使ってしまう人は多いものの、「通」は本来、手紙を数えるときに使う単位です。書類などを入れて発送準備が整うと、封筒の数え方は枚から通に変わります。

通は封筒を送るときだけでなく、受け取るときにも使える単位です。会社に郵送されてきた封筒の数を上司に報告するとき、郵便局の発数確認で封筒の数を説明する場合は、通を使いましょう。

「葉」

封筒を数えるときに「葉」という単位を使う人もいるでしょう。これは葉が通と同じ、手紙を数える単位のひとつからきています。ただし葉は葉書のように小さな手紙や、手の平サイズの紙を意味する言葉なので、封筒を数える単位としては馴染みません。

ちなみに、葉書も何も書いていない状態では「枚」で数えます。文字を書き、切手を貼って発送準備が整ったら通の単位に変わるので、会社で挨拶状などを送るときのために覚えておきましょう。

「部」

ビジネスシーンでは「部」という単位も良く使いますが、部は契約書やホッチキスで止めた資料など、複数枚の紙が1セットの書類になって機能するものを数える単位です。封筒は単体で機能する紙製品なので、部という単位はふさわしくありません。

ビジネスの場ではありふれた言葉でも、意味はそれぞれ異なります。封筒の数え方の単位を理解して、正しい使い方を心掛けましょう。

封筒の厚みの単位

封筒の厚さ

引き続き、封筒の厚みを表現する単位についても解説します。

封筒を郵便局や宅配で発送する際に、厚みを覚えておくと便利です。単位をきちんと理解しておけば、いざというときも慌てず、スマートに対応できますよ。

封筒

封筒の厚みを「mm」で考える人は多いものの、実は、封筒の厚みを表現する単位は「g/m2」です。「GMS(grams per square meter)」と表記されることもありますが、これは本来、1平方メートルあたりの紙の重量を表す単位です。

封筒には上質紙や晒クラフト紙、片艶晒クラフトといったさまざまな種類の紙が使われています。一般的な封筒の厚みは70~120g/m2程度で、紙の厚さは封筒の強度を左右するため、厚さは商品のパッケージなどにも記載されています。

同じサイズで比較すれば、封筒の厚みの数値が大きいものほど強度が高く、重要な書類でも安心して発送するのに使えます。その反面で厚みがあるものほど封筒1枚当たりの価格が高くなるため、普段使っている封筒の厚さは日頃からチェックしておくといいでしょう。

封筒の厚みを確認する必要があるのは、封筒の厚みが切手などの発送料金に大きな影響を与えるからです。料金は封筒のサイズによっても変わってきますが、厚さがあるほど重量が増えるため、発送料金が高くなるのが一般的です。

企業の場合は日常的に数多くの封筒を発送するため、その経費は無視できません。封筒の厚みと料金の仕組みを理解し、無駄な経費を削減することも検討しましょう。

連量と坪量

封筒の厚みを表現する単位である「g/m2」は米坪量(べいつぼりょう)、もしくはメートル坪量とも呼ばれていますが、これとは別に、「連量(れんりょう)」という紙の厚みを表す単位も紙製品に使われています。連量は同じサイズの紙1000枚の重量をkgで表したもので、商品パッケージなどでは「kg/連」、「R」と表記されています。

同じ数値であっても、米坪量の場合は封筒のサイズが大きくなれば、1枚あたりの厚みが薄くなるという分かりにくさがあります。ですが連量は封筒1枚あたりのサイズが固定されているため、ある意味比較が簡単です。

連量から坪量へは、次の計算式で簡単に単位換算ができるので、念のため覚えておくといいでしょう。

連量÷坪量×封筒の横寸法×封筒の縦寸法

まとめ

ごくありふれたオフィス用品でも、封筒を数える単位はいくつかあるため、それぞれを使い分ける必要があります。

正確な言葉使いは、ビジネスマナーの基本です。正しい封筒の数え方を覚えて、まわりからの評価を上げましょう。


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