書類を封筒に入れる場合、利便性を考慮すると「折ってから入れる」のが良いでしょう。
A4サイズの書類の折り方として「三つ折り」がありますが、三つ折りする際にはさまざまな点に注意が必要なのです。
そこで、A4サイズの紙の三つ折りの方法と、封筒への入れ方について解説します。
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1.三つ折りしたA4サイズの紙はどの封筒に入る?
まず「三つ折りしたA4サイズの紙」を入れる封筒の種類について解説します。
三つ折りしたA4サイズの紙は「長形3号」が最適
三つ折りしたA4サイズの紙は「長形3号」の封筒に入れるのが最適です。
A4サイズの紙は「縦×横=294mm×210mm」です。
これを三つ折りにするということは縦のサイズが3分の1になりますので、「縦×横=99mm×210mm」のサイズになります。
長形3号の封筒は、「縦×横=235mm×120mm」ですから、三つ折りしたA4サイズの紙を縦長に入れた場合のサイズ「縦×横=210mm×99mm」が余裕で入るサイズになります。
多少、綺麗に折れなかったとしてもある程度の三つ折りになっていればこのサイズの封筒にフィットするサイズで折れているでしょうから、基本的に長形3号の封筒を用意すれば問題ないでしょう。
長形3号のメリット「定型郵便サイズである」
さて、なぜ三つ折りにしたA4サイズの書類を入れる封筒として長形3号の封筒を指定したかといえば、ちょうど良いサイズであることの他に「定型郵便のサイズである」という点が挙げられます。
日本郵便における定形郵便の規格は、「縦×横×厚さ=235mm×120mm×10mm」となっています(50gまで)。
長形3号はこのサイズに収まりますが、1つ上のサイズである「長形2号」は縦の長さが277mmなので定形外郵便として扱われるのです。
定型郵便物と定形外郵便物では郵便料金が異なり、定形郵便の場合は「84円(25g以内)」または「94円(50g以内)」で郵送してもらえますが、定形外になると最低でも120円かかります。
封筒1通あたりの郵便料金30円前後の違いは、発送する郵便物が多くなるほど費用として重くのしかかるため、A4サイズの書類入りの封筒を多数発送することを考えると定形郵便として送れる長形3号のほうがメリットがあるのです。
折らなかった場合は「角形2号」を使う
書類の中には「折らずに郵送したほうが良い」という場合もあるでしょう。
三つ折りした場合は長形3号に入りますが、折らなかった場合は「角形2号(縦×横=332mm×240mm)」の封筒がちょうど良いサイズとなります。
ちなみに1つ下のサイズ「角形3号」は縦のサイズが277mmなので、縦が297mmのA4サイズの紙は入りません。
なお、角形2号は定形外郵便(規格内)で郵送してもらうことができます。
2.綺麗な三つ折りのテクニック
ところで、ちょうど半分に折れば良い「二つ折り」や、それをさらに半分に折る「四つ折り」と比較して、3等分しなければならない三つ折りって難しいと感じたことがありませんか?
人によっては感覚で綺麗に三つ折りできることもあるのですが、実はある道具を使うことで綺麗に三つ折りすることができるのです。
いくつか方法があるのですが、その中でもわかりやすいであろう3つの方法について解説します。
定規を使う
最もオーソドックスな方法は「定規を使う」ことです。
前述の通り、A4サイズの紙の縦の長さは297mmなので、99mmを計って折ればきれいな3等分になります。
四つ折りにした別のA4サイズの紙を使う
定規を使わずに「別のA4サイズの紙」を使った三つ折りの方法が2つあります。
1つ目は「四つ折りにしたA4サイズの紙を使う」方法です。
①捨てても良いA4の紙を縦を4等分するように四つ折りにする
②この紙を開いてから一番下の4分の1の部分だけもう一度折る(これで、A4サイズの紙は縦の長さが4分3サイズになっているはずです)
③三つ折りしたいA4サイズの紙を重ねる
④三つ折りにしたい方の紙を、左下の角を固定したまま右方向に回転させ、四つ折りにしたい紙の左上が、四つ折りにした紙の上辺にピッタリついた状態にする(対角線にはギリギリ合いません)
⑤四つ折りにした紙の折り目の部分を目安に三つ折りにする
別のA4サイズの紙を折らずに使う(正確な3等分にはならない)
2つ目の方法は「別のA4サイズの紙を折らずに使う」方法です。
①三つ折りにしたいA4サイズの紙を縦に置く
②その上に、別のA4サイズの紙を横向きにして、上辺を合わせて置く(これで、三つ折りにしたい方の紙の下3分の1程度がはみ出す形になります)
③はみ出ている下約3分の1の部分を折る
④残りの上約3分の2の部分を折る
A4サイズの紙の縦と横の差は297mm-210mm=87mmであり、三つ折りにした縦の長さ97mmに近い長さになります。
厳密な三つ折りにはなりませんが、大幅にずれてしまうよりは良いでしょう。
3.三つ折りにしたA4の紙を封筒に入れる方法
さて、無事にA4サイズの書類を綺麗に三つ折りにして封筒に入れることについて、1つマナーを覚えておく必要があるので解説しておきます。
折り方は「下⇒上」の順に被せる
A4サイズの紙を三つ折りにする場合、「まず下3分の1を折りこむ」「次に上3分の1を重ねるように折りこむ」というルールを守りましょう。
つまり、三つ折りした状態の紙は、上3分の1の部分の裏面が見えている状態になっていればOKです。
封筒へは「書き出しを上部に」を心がける
綺麗に三つ折りできたところで次は封筒に入れるのですが、封筒に入れる際には「裏面を表にして上3分の1の裏面が表になるように」「書き出し部分が封筒の丈夫になるように」入れるというルールを守りましょう。
4.ついでに覚えたい!紙のサイズと折り方に適した封筒サイズ
ちょっとおさらい、「A4サイズの紙を三つ折りしたら、どのサイズの封筒がベスト」だったでしょうか?答えはもちろん「長形3号」です(折らない場合は角型2号ですよ)。
これに関連した、それ以外の封筒にはどんなサイズの紙を、どのような状態(何つ折りか、折らないか)で入れるのに適しているか、簡単に解説しておきます。
長形封筒のサイズと適した紙のサイズ
ビジネスでよく用いる縦長の封筒には、折った状態のA4またはBサイズの紙が入ります。
- 長形1号:A4縦二つ折り・B4横三つ折り
- 長形2号:A4横三つ折り・B5縦ニつ折り
- 長形3号:A4横三つ折り
- 長形40号:A4横四つ折り
- 長形4号:B5横三つ折り・四つ折り
洋型封筒のサイズと適した紙のサイズ
長形と逆に、横長の封筒です。
- 洋形0号:キャビネ判など
- 洋形1号:結婚式の招待状など
- 洋形2号:式典等の招待状など
- 洋形3号:B5四つ折り
- 洋形4号:A4横二つ折り
- 洋形5号:A5縦二つ折り
- 洋形6号:B5横三つ折り
- 洋形7号:A5横三つ折り
角型封筒のサイズと適した紙のサイズ
大判の封筒です。
さまざまなサイズの紙を折らずに入れるのに適しています。
- 角形0号:B4そのまま
- 角形1号:写真四つ切りなど
- 角形2号:A4そのまま
- 角形3号:B5そのまま
- 角形4号:B5そのまま
- 角形5号:A5そのまま
- 角形6号:A4・A5二つ折り
- 角形7号:B5・B6二つ折り
- 角形8号:A6そのまま
まとめ
ビジネスでよく使うA4サイズの紙を三つ折りする方法や入れ方について、しっかりと覚えることができたでしょうか?
ビジネスに携われば誰もが関わるであろうA4サイズの書類ですから、基本的な折り方と封筒の選び方はきちんと身につけておきたいものです。
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